『野生動物への2つの視点』

高槻成紀・南正人『野生動物への2つの視点:虫の目と鳥の目』(ちくまプリマー新書 2010)をパラパラと読む。
著者はシカの研究家である。狼がいなくなった現在では、シカのようなを大型動物食べる肉食動物は日本にはいない。しかし、シカが食べる植物の方が様々な策略を練ることで、シカの繁殖を防いでいる。著者はそうした生態系の妙について、他の絶滅危惧種の例を上げながら丁寧に解説している。