本日の東京新聞夕刊に、インド・ニューデリーで開催されたヒンズー教の祭りの一コマが紹介されていた。ヒンズー教はインドで8億人が信仰する宗教である。ヒンズー教はキリスト教のイエスキリストや仏教のお釈迦さまのように特定の開祖を持たない民間信仰である。また多神教であり、人間の生活全般を規定する制度や法制、習俗など、日本でいうところの朱子学(儒教)に近い。
写真を見てもわかるように、日本の七福神(大黒天〈だいこくてん〉、毘沙門天〈びしゃもんてん〉、恵比寿天〈えびすてん〉、寿老人〈じゅろうじん〉、福禄寿〈ふくろくじゅ〉、弁財天〈べんざいてん〉、布袋尊〈ほていそん〉)に極めて似ている。実は七福神はヒンズー教の神が仏教に帰依して神様になったという設定なのだ。まさに元祖カレーライスのような存在なのである。皆さんの中にも、鎌倉への修学旅行で銭洗弁財天に行ったことがある人もいるかもしれない。ヒンズー教と仏教の双方の寛容な姿勢が垣間見えてくる。