月別アーカイブ: 2022年6月

「親タリバン路線 トルクメニスタン鮮明」

本日の東京新聞夕刊に、馴染みの薄いトルクメニスタンについての記事が掲載されていた。
カスピ海に面した国で、面積は48万8,000平方キロメートル(日本の1.3倍)もあるが、人口は610万人と少ない。天然ガスや原油に恵まれ、76億ドルの輸出額(76億ドル)の大半を占める。

資源のある国は独裁政権が蔓延りやすく、トルクメニスタンも例外に漏れない。ソ連崩壊前の1990年から17年にわたって、ニヤゾフ元大統領が個人崇拝的な独裁的国家を作っていった。ニヤゾフ元大統領の権威を引き継いだのが、グルバングルィ・ベルドイムハメドフ前大統領であり、2022年に息子のセルダル・ベルドイムハメドフ大統領が政権の中枢に就いている。

誰か、プレゼンで面白く料理して取り上げてみませんか。

「堀江さん 太平洋横断成功」

本日の東京新聞夕刊に、海洋冒険家の堀江謙一さんが米サンフランシスコから和歌山・日ノ御埼沖の紀伊水道までヨットでの横断に成功したとの記事が掲載されていた。

ちょうど地理Bの授業で大気大循環を扱ったところだったので、興味深く記事を読んだ。ヨットの推進力はセールで受ける風であるため、東風が吹かないことにはヨットは勢いに乗らない。航路をみると北緯19度に位置するハワイ沖を通過している。地球の地軸が23.3度傾いているので、6月下旬の夏至の日に北緯23.3度の北回帰線上の真上を太陽が通過する。堀江さんが航海した4〜5月は、北緯10〜20度付近が熱帯収束帯となり、貿易風とも呼ばれる偏東風が吹く。また、地軸の傾きで北赤道海流の流れが強くなる時期でもある。

堀江さん地軸の傾きが分かっており、貿易風と北赤道海流に乗る4〜6月に冒険の時期を設定したのであろう。また、今年はラニーニャ現象が発生しており、例年よりも貿易風が強くなっていることも成功の要因に数えられる。