本日の東京新聞朝刊に、マンモス復活のプロジェクトを手掛ける近畿大の研究チームが紹介されていた。近年の地球温暖化の影響で、ツンドラ気候の永久凍土の中で数万年もの間氷漬けにされていたマンモスの死体がほぼ完全な形で発見されるようになった。骨だけでなく肉や皮膚組織までも壊されることなく発見され、解凍したところ細胞分裂の一歩手前まで蘇生したとのことである。今後万能細胞の活用が進めば、古代の恐竜や動物の復活も夢ではない。
それにしても、数万前の氷河時代の氷が溶け始めているという事実はきちんと受け止めておきたい。昨年の冬にもヒマラヤの氷河が崩壊し、下流のインド北部ウッタラカンド州では大洪水となっている。マンモスだけでなく、人類の健康に著しく影響を与える細菌や微生物などが復活することも考えられる。詳細は授業の中で補足したい。