本日の東京新聞夕刊一面に,欧州議会の選挙で,欧州連合そのものに懐疑的な勢力が半数を超えたとの記事が掲載されていた。
第2次大戦の反省を活かし,難民に寛容であった欧州であるが,中東を中心としたイスラム教徒やクルド人の難民の受け入れを巡って欧州各国に亀裂をもたらしている。また欧州域内の人・物・金の自由化が,欧州内のいざこざに終止してしまい,米国や中国の貿易圏の拡大に為す術をなくしてしまっている。政治的にも経済的にも軋みが生じている欧州が今後,世界に対し,どれほどのスケールメリットを示せるだろうか。