「衛星で風予測 燃費◎飛行」

本日の中間考査で恒常風の一つである偏西風について出題しました。
亜熱帯高圧帯から亜寒帯低圧帯に向かって吹き出した風が,地球の自転の影響で西風になるというものです。
詳細は物理の範囲であるコリオリの力に関係するところなので,その理屈までは踏み込みませんが,東西を移動する航空機の飛行時間に大いに関係してくるところになります。

ちょうど本日の東京新聞夕刊一面に,その偏西風の流れを衛星から捉え,航空機の飛行ルートに活用しようという内容の記事が掲載されていました。
記事によると,ANAとJAXAが共同で,レーザー光を大気中に発射し,微小粒子の動きを測定して風向や風速を観測し,その観測データから効率的な飛行ルートを構築するシステムを開発しているとのこと。

40代の私はつい,昭和を代表するアニメ「初代・機動戦士ガンダム」に登場した「ミノフスキー粒子」を想像してしまうのですが,これだけ衛星観測技術が進展した現在においては,微小粒子はすでにSFのアイテムではない。
ここ数年,航空機にまつわる事故や事件が増えており,安全な飛行のためにも,観測データの活用が望まれる。