日別アーカイブ: 2018年9月1日

『2020』

dTVのランキング”上位”で配信されていた、ニック・ライオン監督『2020』(2017 米)を観た。
物語の冒頭から「B級」臭がぷんぷんしていたのだが、案の定「期待」を裏切らない出来であった。ローランド・エメリッヒ監督の『2012』(2009 米)とマイケル・ベイ監督の『アルマゲドン』(1998 米)を足して100で割ったような作品で、話の設定も展開も映像も言葉にならないほどの低クオリティーである。1970年代の特撮ヒーロードラマと大差なく、米国の一流技術者が開発したという地球規模の大災害をもたらす「ヘルストーム」を、ウルトラマンの科学特捜隊が使っていたような貧相な赤い丸ボタン式の核爆弾起動装置で爆破することで物語は大団円を迎える。辻褄が全く合っておらず、「もう、勝手にやってろ!」と心の中の悪態が口から飛び出そうになった。
それにしても、地殻変動を加速化させるというのに、新期造山帯にあるサン・アンドレアス断層周辺よりも、安定陸塊に位置するパリ盆地で災害が先に発生するというのは、地学的見地からはアウトである。

素晴らしいほどの駄作映画だったので、ついでに「Yahoo!映画」サイトに掲載されていたレビューを引用してみたい。

パリとニューヨークが壊滅状態なのにホワイトハウスも大統領も出てこない
地方の科学者が家族で分析ごっこ
ニューヨークもパリも人が住んでないのか?
地球規模の災害が起きているはずの設定が、所々で火事が起きてるだけ
エッフェル塔がぶっ倒れるのに家族がいる山は小さな地震が起こるだけ
ちょっと町のレスキュー隊が出動したら消せる程度の山火事
全然緊迫感も恐怖感もない
地割れ、噴火がハリボテレベル
こんなのが1時間ぐらいダラダラと続いて観るのがバカバカしくなり、そこで観るのを辞めた・・・
「合衆国沈没」以来のゴミ映画・・・

WOWOWにて録画していたものを鑑賞・・・いやぁWOWOWがたまに放つ
〇〇特集って最早香ばしい作品しか出てこないのか?ってくらい、所謂ダメな
映画を放映してくれるんですが(笑)本作も御多聞にもれず、開いた口がふさ
がらない作品群?の一つ

何だか最終兵器らしい?「ヘルストーム」なる地殻に影響を及ぼす兵器が地球
内部に向けて発動した事から世界規模で発生した地震災害をとある女性科学者
と、その家族が阻止する(というような)御話ですが、いやも~ね・・・

CGは陳腐だわ、災害がとても大事には見えないわ、話の内容は適当だわ、で
肝心のヘルストームが「コア」とかに出てきたような地底潜航艇と、似ても
似つかないメカだわ、どこを取ってもダメダメなんだけど「☆1」かと言われ
ると「ちょっと違う感」もあって最後までは鑑賞出来ました(苦笑)

本当にヒマでヒマでしょうがない時の「ヒマつぶし」なら観ても良いレベルw