『幻香』

内田康夫『幻香』(角川書店 2007)を読む。
読者との共作で書かれた作品を大幅に書き換えた経緯があとがきで説明されている。
香水を巡る殺人事件だが、問題の核心である「究極の香水」そのものがはっきりと書かれておらず、薄い仕上がりになっている。人気作家の苦労が偲ばれる。