村山士郎『なぜ「よい子」が爆発するのか』(大月書店 2000)をパラパラと読む。
「人を殺してみたい願望」を実行に移した少年犯罪の実例を取り上げ、競争社会や母親を中心とした家族の圧力を分析し、引いては、そうした犯罪の温床となってきた社会の病理に言及している。
そうした育児や教育の問題への根本的な解決策として、学校化しがちな親子関係の改善や、子どもとの共感関係の構築、基本的な生活習慣の確立や豊かな遊び体験の提供などが挙げられているのだが、新聞の特集記事にありがちな教科書的なまとめ方で、いまいち面白くなかった。
『なぜ「よい子」が爆発するのか』
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