村上龍・坂本龍一対談集『EV.Cafe 超進化論』(講談社文庫 1988)を少しだけ読む。
本棚を整理するため、大昔に買った本を捨てようと手に取ってみた。つくば万博に行った話が出てきたので、確認してみると、1985年に単行本として刊行された本だった。
小説家村上龍氏と音楽家坂本龍一氏が、吉本隆明、河合雅雄、浅田彰、柄谷行人、蓮實重彦、山口昌男の6氏を迎え、社会や文化、政治、日本をぶった切っていく。ニューアカデミズムのど真ん中を行く内容であった。
当時の文学や映画、思想の状況がリアルには理解できないので、いまいち頭に入ってこなかった。
確か、大学生の頃に買ったのだが、背伸びすることに憧れていたのであろうか。
日別アーカイブ: 2017年4月3日
『身体を売ったらサヨウナラ』
鈴木涼美『身体を売ったらサヨウナラ:夜のオネエサンの愛と幸福論』(幻冬社 2014)を半分ほど読む。
タイトルが刺激的で手に取ったみた。慶應大卒、東京大学大学院修士課程修了、元キャバ嬢兼セクシー女優で、日本経済新聞社に勤務していたという風変わりな経歴の著者のコラム集である。
社会学を専攻されている著者のコラムなので、サブカル的な主題が隠されているのかと期待して読み始めたのだが、極めて個人的な恋愛話や家族、友人の世間話が延々と続くだけだったので途中で読むのをやめた。