久しぶりにゆっくりとした休みだったので、家族を連れて、筑波宇宙センターの見学施設と、科学万博つくば’85の日本政府の施設であったつくばエキスポセンターに出かけた。
筑波エキスポセンターで今も変わらずにお客さんを迎えていた”コスモ星丸”のオブジェに感激も一入であった。
どうでもいい話だが、小学生の頃、コスモ星丸の姿が『Dr.スランプ』の漫画に出てくるニコちゃん大王にそっくりだという話をしたものだ。
確か小学校6年生の時に、3回、4回行ったのではないだろうか。閉幕1週間前の8月か9月に友達と行った記憶が残っている。当時は科学技術の進展に単純に憧れを抱いていたので、万博の描く未来の生活が眩しく感じたものだ。
エキスポセンター内の展示の中に、東京工業大学が製作した4本足のロボットが展示されていた。米軍が開発を進めている4足歩行ロボットの初期型にそっくりであった。本日の東京新聞朝刊一面に、大学の軍事研究に際して各大学の対応が分かれているという記事が載っていた。人間生活の向上に寄与する科学技術が戦争に繋がっている、その境目がもはや素人には見えなくなっている。だからこそ大学の研究者の実際的な倫理観が問われることになるのだ。館内を歩きながら、ふとそんなことを考えた。