日別アーカイブ: 2017年3月5日

エキスポセンター

 

久しぶりにゆっくりとした休みだったので、家族を連れて、筑波宇宙センターの見学施設と、科学万博つくば’85の日本政府の施設であったつくばエキスポセンターに出かけた。

 

筑波エキスポセンターで今も変わらずにお客さんを迎えていた”コスモ星丸”のオブジェに感激も一入であった。
どうでもいい話だが、小学生の頃、コスモ星丸の姿が『Dr.スランプ』の漫画に出てくるニコちゃん大王にそっくりだという話をしたものだ。
確か小学校6年生の時に、3回、4回行ったのではないだろうか。閉幕1週間前の8月か9月に友達と行った記憶が残っている。当時は科学技術の進展に単純に憧れを抱いていたので、万博の描く未来の生活が眩しく感じたものだ。

 

 

エキスポセンター内の展示の中に、東京工業大学が製作した4本足のロボットが展示されていた。米軍が開発を進めている4足歩行ロボットの初期型にそっくりであった。本日の東京新聞朝刊一面に、大学の軍事研究に際して各大学の対応が分かれているという記事が載っていた。人間生活の向上に寄与する科学技術が戦争に繋がっている、その境目がもはや素人には見えなくなっている。だからこそ大学の研究者の実際的な倫理観が問われることになるのだ。館内を歩きながら、ふとそんなことを考えた。

 

 

『論文・レポートの文章作法』

古郡廷治『論文・レポートの文章作法』(有斐閣新書 1992)を読む。
小論文指導を担当することになったので、勉強のつもりで例文を一つひとつ精読していった。
経済学や情報技術に関する論文の文章を取り上げ、なぜ伝わらないのか、読みにくいのかと分析を加えた上で、正しい文章に添削するという形で論が進められる。
特に「段落を書く技術」が参考になったので、ためになった部分を引用しておきたい。特に、一つの段落内に色々な内容を詰め込もうとせずに、意識的に主題を絞りこみ、他の段落が欠落しても通じるような独立性の高い内容にするという点が印象に残った。

 よい段落を書くためには、他の段落に頼らずに意味のわかる段落、文章の要素として独立性の高い段落を書くことが大事です。それには、主題の明確な段落を書くことと、結束性(つながり)の強い段落を書く必要があります。

 段落を書くときには主題を明示するように心がけるべきです。これは文の主語を明示することと同じ意味を持ちます。こうすると、文章の要素としての段落に独立性が生まれます。主題を明示しない場合には、主語を明示しない文の場合と同じく、主題を簡単に推理できるような構造にすることです。