月別アーカイブ: 2016年10月

『藍色回廊殺人事件』

内田康夫『藍色回廊殺人事件』(講談社文庫 2002)を読む。
1998年に単行本として刊行された本で、ちょうど当時問題となっていた徳島県の吉野川可動堰建設の是非がモチーフとなっている。建設推進側による、何十年かに一度発生する洪水の予想流量の意図的な操作の証拠を掴んだ人物が連続して殺害される刺激的な内容となっている。痴話混りの殺人事件そのものよりも、大型公共工事にまつわるきな臭い動きや、反対派の動きを封じる巧みな工作など、社会派作品としての側面の方が興味深かった。

川越ポタリング

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午後、長女のエレクトーンの発表会の付き添いで川越まで出かけた。
車に自転車を積んでいったので、待ち時間の間、真ん中と下の子と3人で川越の中心街をポタリングした。2時間ほどであったが、車の乗り入れが制限されている道も、自転車だとちょうどいいスピードで移動することができた。今度は家族全員で回ってみたいものだ。

関宿城まで

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昨日、雨で走ることができなかったので、午前中に2時間ほど、関宿城まで、往復40数キロほどのサイクリングに出かけた。先月の成田のレース以来、3週間あまりもロードの方に跨っていなかったので、上半身の筋肉の衰えだけでなく、ブレーキやチェーン周りの機材の整備に対する懸念を抱えながら走った。クロスもロードも同じ大きさ(700c×25c)で、ポジションも大体同じなのだが、やはり使う筋肉の位置が異なるのか、体の節々に違和感を感じた。

「生前退位!?皇族解散しろ!11・20天皇制いらないデモ」

以下、救援連絡センターのMLからの転載です。


日時:11月20日(日) 12:45集合 14:00デモ出発予定
会場:井の頭公園・三角広場
(井の頭線「井の頭公園駅」下車すぐ。吉祥寺駅から井の頭公園をとおって徒歩15分)
主催:11・20天皇制いらないデモ実行委員会
tennoout@gmail.com / 042‐525-9036(立川テント村)

※プラカード、横断幕など、どんどん持ってきてください!
天皇にまつろわない人民の力を見せつけよう!

【呼びかけ】
 8月8日、天皇は「生前退位」を求めるビデオメッセージを発表しました(正式名称「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」)。
 このメッセージのなかで天皇は、高齢のため天皇を続けることが困難になりつつあると言い、「いきいきと社会に内在し、国民と触れ合うのが象徴天皇のつとめ」であり「天皇のつとめが途切れることなく安定的に続いていくこと」に国民の理解を求める、と結びました。
 天皇は憲法で定められた自らの仕事を踏み越えて自己主張し、天皇の地位の息子への安定的な継承を私たちに求めています。2020年東京オリンピックまでに自らの手で「平成Xデー」を設定し、スムーズな代替わりを図ろうというのでしょう。
 私たちはそれをやすやすと見逃していいのでしょうか?
※ ※ ※ ※ ※
 昭和天皇裕仁のように戦争の血で汚れた過去を持っていなくても、明仁天皇制は私たちの社会に深刻な差別・人権侵害・歴史観の捏造・税金の浪費をもたらしてきました。
「国民統合の象徴」が、ガチガチの男系血統主義の百代を越す(と自称する)世襲一族に担われている日本。
天皇制反対の意見はマスコミ・世論から抹殺され、ささやかな抗議すら公安警察や右翼による暴力・恫喝・尾行などの人権侵害にさらされる日本。
「昭和天皇は平和を願っていた」と主張し続ける明仁天皇が、戦地慰霊の旅に出て「平和の伝道者」ともてはやされる日本。
たった数人の皇族のために年間250億円の税金を浪費し、皇居や「御用邸」などの莫大な国有財産を私物化することを許している日本。
※ ※ ※ ※ ※

 あきらかに異常な、これ以上ない差別的で非-民主的な制度を、これから先も私たちは後生大事に「象徴」として抱きしめていくのでしょうか?
 ヘイトスピーチ規制法が制定されましたが、天皇制という巨大な差別構造を「象徴」として掲げたまま、日本社会が真剣に差別と向き合うことなどできません。
 天皇明仁がくだした「平成Xデー」の大号令を、私たちの手で打ち返す番です!
 「生前退位?だったら皇族解散しろ!」の声を吉祥寺の街に響かせましょう。
 天皇代替わりに反対する、11・20天皇制いらないデモへ!

『北国街道殺人事件』

内田康夫『北国街道殺人事件』(講談社文庫 1999)を読む。
1987年10月に他社から刊行された単行本の文庫である。
信濃北部の北国街道柏原宿に生まれた小林一茶と、越後国出雲崎に生まれた良寛の2人を卒論に取り上げた大学生カップルが、ふとした偶然から保険金詐欺グループの事件に巻き込まれていく。そして、長野県警が誇る「信濃のコロンボ」こと竹村岩男警部の神がかった推理で事件が解決していく。
淡々と話が続いていくのだが、最後の30ページほどで、それまでの話の脈絡をすっ飛ばして話が急転直下解決してしまう。腑に落ちない結末であったが、良寛についての概略を知ることができた。