内田康夫『北国街道殺人事件』(講談社文庫 1999)を読む。
1987年10月に他社から刊行された単行本の文庫である。
信濃北部の北国街道柏原宿に生まれた小林一茶と、越後国出雲崎に生まれた良寛の2人を卒論に取り上げた大学生カップルが、ふとした偶然から保険金詐欺グループの事件に巻き込まれていく。そして、長野県警が誇る「信濃のコロンボ」こと竹村岩男警部の神がかった推理で事件が解決していく。
淡々と話が続いていくのだが、最後の30ページほどで、それまでの話の脈絡をすっ飛ばして話が急転直下解決してしまう。腑に落ちない結末であったが、良寛についての概略を知ることができた。
『北国街道殺人事件』
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