鶴見辰吾『とことん自転車』(小学館新書 2015)を読む。
俳優の鶴見辰吾さんが自転車の魅力についてたっぷりと語る。40手前で運動不足からボロボロのマウンテンバイクに乗り始めるのだが、ドンドン走行距離が伸びていき、レースに出場し、チームを作リ、ヒルクライムに挑戦するまで、どんどん気持ちも身体も若返っていく。
あとがきの中で、「自転車ってなんですか」と記者に聞かれた際に、「古くからの友人」と答えたエピソードが紹介されていた。「子どものころによくいっしょに遊んでいて、しばらく会わなくなってしまったけど、久々に再会してもやっぱり信用できる友だちというか、裏切らないヤツというか……」といった感じの説明を加えたそうだ。その説明内容に本人は納得していなかったようだが、いい言葉であると思った。
『とことん自転車』
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