本日は仕事が休みだったので、天候の悪い中であったが、国道16号から関宿の裏道に入り、下総利根大橋を越え、坂東市を抜けて常総市までサイクリングへ出かけた。
野田市関宿付近。「通り抜けできません」という看板の脇を抜けると、昭和50年代からほとんど変化のないような風景に出くわす。でも日常使っている道路から一歩入っただけで、どこか遠い田舎にワープしたような感覚になるのは面白い。
雨がぱらつく中、ふと目に留まった「水海道風土博物館坂野家住宅」なるところに立ち寄る。入館料300円がもったいなくて入らなかったが、趣のある庭園であった。100円であれば立ち寄ったのに(笑)。
「国指定の重要文化財である「坂野家住宅」。3ヶ年にわたる保存整備事業により、明治23年の銅版画に描かれた姿が再現された「水海道風土博物館」になりました。豪壮な主屋と表門、瀟洒な造りの月波楼(書院)、豪農の家の姿をとどめる蔵や小屋の数々、発掘・復元された庭園、四季折々の美しさを見せる中庭などの屋敷構えとともに、竹林や梅林・雑木林など、いつも私たちの暮らしとともにあった里山の風景が”まるごと体感”できる『歴史空間』」(常総市のホームページより)
普段通りの大人しい鬼怒川の様子。奥に見える辺りが堤防の決壊した箇所である。
ちょうど、水没の一番激しかった地域をぐるっと回ってきた。東日本大震災の爪痕のように、車が田んぼの中にひっくり返っており、あちこちの家が傾いていた。結構新築の家もあり、購入した人の気持ちは如何ばかりであろうか。明るい色の法被を着たボランティアの人たちも数多く来ていた。雨脚が段々と近付いてきたので、残念ながらお手伝いはできなかったが、多少の貢献をと思い現地で食事だけ掻き込んで帰路についた。