石浦章一『30歳からの「東大脳」のつくり方』(ベスト新書 2009)を読む。
いささか刺激的なタイトルであるが、人をひきつける脳の仕組みやビジネスで成功する頭の使い方、また脳を活性化するための健康的な生活の提案など、生徒に話しかける題材として適当な内容であった。
冒頭で著者は東大生を教える立場から見えてきた東大生の特徴−「東大脳」−として次の10点を挙げている。
- 情報を適確に収集する
- 正確に記憶する
- 本を読む習慣がある
- 自ら意欲を高められる積極性がある
- 専門性を磨いている
- 集中力がある
- 生活が規則正しい
- きちんとした食事を摂る
- 運動が好き
- 素直である
著者は、上記の10項目それぞれについて具体的な目標や数値目標を設定し、小さな成功体験を積み重ねながら、報酬を自らに与える事で、「正の回路」のつながりを強化し続けることで、誰しもが「東大脳」になれると述べる。