本日の東京新聞の朝刊に10~30代の若者による「脱・反原発」のデモがブームという特集記事が載っていた。
その中で、高円寺でリサイクル店や飲食店などを運営する「素人の乱」代表の松本哉さんが紹介されていた。松本さんは、ツイッターなどを活用して先月10日 に高円寺で1万5千人が参加した反原発のデモの呼びかけ人の一人である。彼はインタビューに対して次のように答えている。
これまでのデモは強力なリーダーについて行くという感覚が強かった。でも3月11日以降、老若男女問わず、みんなが意見を言い たくて、参加し始めた。中東ではネット発のデモが大きな力になったんだから、日本も分かりませんよ。
確か、1995年にもフランスの核実験に対する反対運動が起き、既成の労働組合や市民団体によるお決まりのデモではなく、新しい若者によるデモが模 索されたが、長続きすることなくポシャってしまった。「シ、シ、シラク、シラクで白けて、カクジッケーン!」という当時斬新であったラップデモのシュプレ ヒコールのリズムだけが今でも頭の片隅に残っている。
ちょうど同じ頃に、既成の左翼運動に辟易し、自ら新しい運動を始めた松本さんの今後に注目したい。