月別アーカイブ: 2010年8月

「子どもたちの実情と支援のあり方」

一般社団法人彩の国子ども・若者支援ネットワーク主催の「子どもたちの実情と支援のあり方」と題した講義に参加した。
授業料が無料の義務教育や公立高校といえど、日本では教育費が高く、生活保護の最低生活費ではまかないきれない現実を知ることができた。小学生のいる貧困家庭では習い事にお金をかけることができず、小学生でも友達との生活の違いを意識してしまう。また、中学校では塾にお金が回せないため、中学校の授業での躓きが解消できず学力が低いままで留まってしまうケースがある。また、全日制高校では公立といえど、学年費や修学旅行積立金などで年間60万近くかかり、金銭面で定時制に志望を変更したり、中退するなどの問題が起こっている。そして十分な教育を受けられないままに不安定な就職を続け、結婚し子どもをもうけても、またその子どもも同じような道を辿るという貧困の連鎖が問題となっている。そうした貧困の流れを断ち切る一つの方法は、中学校で学力をつけさせ、高校での生活をサポートしていくことである。

「日本語を母語としない子どもと保護者の高校進学ガイダンス」

本日は、大宮ソニックシティで行われた、財団法人埼玉県国際交流協会主催の「日本語を母語としない子どもと保護者の高校進学ガイダンス」に参加した。
埼玉県には12万3千人の外国籍の人々が暮らしている。すでに外国人は余所者ではなく、共に地域を作る隣人である。そのため、95%の中学生が高校に行く中、外国籍の生徒の高校進学をサポートしていくことは、特別な配慮ではなく、行政、教育委員会の当然の責務となる。
日本語ができるできないといった能力や、親の問題など自己都合に責任を帰するのではなく、移民政策や地方自治といった全体的な観点に立って、高校進学を捉えていく必要があると実感した。

『紫式部にケンカは売るな!:吉野流「古典で学ぶ人生論」講義』

吉野敬介『紫式部にケンカは売るな!:吉野流「古典で学ぶ人生論」講義』(講談社 2009)を道中読む。
代々木ゼミナールで16年間にわたり古文の人気ナンバーワン講師として活躍し、現在は「完全1対1の個別指導」をうたう「吉野塾」を設立し、東進ハイスクール講師として活躍する著者の人生訓である。

山形一人旅〜2日目

14日は、昨日の疲れからか、目が覚めた時は9時であった。急ぎ、奥の細道の北限である象潟にある蚶満寺を目指した。象潟はかつては入り江に数十の島が浮かぶ景勝地であった。芭蕉が訪れた頃はまだ、美しい景色が広がっていたが、1804年の大地震によって潟底が2.4メートルほど隆起し、一夜にして潟の水が失われ陸地になってしまったという歴史を持つ。

象潟の様子

芭蕉の句碑

西施像

芭蕉像