足利工業大学のパンフレットを読む。
寺院連合である足利仏教和合会により1925年に創設された足利実践女学校を母体として、第2次大戦後、月見ヶ丘高等学校が設置され、60年には男子部を併設、これらを基礎に、67年に4年制の工学部単科大学として発足した。
機械工学科、電気電子工学科、システム情報工学科、建築学科、都市環境工学科の5学科からなる。工業高校出身者が多く、どの学科も現場の第一線で活躍でき る技術者育成に特化されている。週刊エコノミストの「学力を育てる力大学ランキング」で第15位に、読売ウィークリーの「就職に『超』強い200大学ラン ク」でも7位に位置している実力校である。カリキュラムを見ても選択科目語学などの教養科目は極めて少ない。むしろ必修科目の演習・実験に最大限時間を割 き、高校の物理や化学の復習授業や資格取得、就職支援に力を注いでいることが分かる。
いたずらに文系との融合だの、環境だの、生活だのといった目新しい科目やコースを設置することなく、技術者養成の道を邁進したことが、大学の生き残りの一つの解決法として注目してよいだろう。
国内唯一の花火大学院が2006年に設置されている。