日別アーカイブ: 2009年10月26日

パンフレット研究:足利工業大学

足利工業大学のパンフレットを読む。
寺院連合である足利仏教和合会により1925年に創設された足利実践女学校を母体として、第2次大戦後、月見ヶ丘高等学校が設置され、60年には男子部を併設、これらを基礎に、67年に4年制の工学部単科大学として発足した。

機械工学科、電気電子工学科、システム情報工学科、建築学科、都市環境工学科の5学科からなる。工業高校出身者が多く、どの学科も現場の第一線で活躍でき る技術者育成に特化されている。週刊エコノミストの「学力を育てる力大学ランキング」で第15位に、読売ウィークリーの「就職に『超』強い200大学ラン ク」でも7位に位置している実力校である。カリキュラムを見ても選択科目語学などの教養科目は極めて少ない。むしろ必修科目の演習・実験に最大限時間を割 き、高校の物理や化学の復習授業や資格取得、就職支援に力を注いでいることが分かる。

いたずらに文系との融合だの、環境だの、生活だのといった目新しい科目やコースを設置することなく、技術者養成の道を邁進したことが、大学の生き残りの一つの解決法として注目してよいだろう。

国内唯一の花火大学院が2006年に設置されている。

パンフレット研究:女子栄養大学

1933年に香川昇三、綾によって創設された家庭食養研究会を起源として、37年の女子栄養学園、50年の女子栄養短期大学の設立を経て、61年に4年制 大学として発足した栄養学部のみの単科大学である。東武東上線の若葉駅から徒歩3分と、埼玉の西部に住む者にとって通いやすい場所にある。
管理栄養士養成を目指す実践栄養学科、栄養士や臨床検査技師、家庭科教諭を目指す栄養科学専攻と養護教諭養成を目指す保健養護専攻からなる保健栄養学科、 そして食文化をテキトーに学ぶ食文化栄養学科の3学科で構成される。これらの学科・専攻は、入試の競争率でその人気が容易に伺われる。実践栄養学科は4倍 を越え、保健栄養学科は3倍くらい、資格を得られない食文化栄養学科は全入状態となっている。
(上記の文を読み返すに、一文が長すぎて読みにくい悪文である)

科目も専門に絞られており、資格や就職が具体的にイメージしやすいので、学生も勉強に取っかかりやすいのであろう。管理栄養士国家試験合格者数全国1位や 養護教諭就職率全国トップクラスの成績を誇る。目標の固まった高校生にはうってつけであろう。間違っても食文化栄養学科には「逝って」はいけない。