行きの飛行機で映画を二本観た。
内田けんじ監督『アフタースクール』(2007 クロックワークス)を最初に観た。
途中食事を食べたり、うとうとしたりしていたのでよく話を追っていなかったのだが、話に伏線が多数あり、次から次へと謎が深まりながらも、最後で一気にその絡まった糸が解けていく快感があった。
本木克英監督『犬と私の10の約束』(2008 松竹)を時間がぴったりだったので観た。
途中までは、2時間ドラマにも劣るような「ぐだぐだ」な脚本で、登場人物に全く感情移入できぬままうわべだけのドラマが展開される。後半になって田中麗奈が主人公として登場するようになってから、演技が少し映画らしくなってきたが、話は最後までもう読めており楽しめなかった。母親の死、愛犬の死、娘の結婚式に出る父親などチープなモチーフで彩られたつまらない作品だった。