月別アーカイブ: 2007年3月

中村紀洋内野手

nakamuranorihiro

ここ最近、中日ドラゴンズに育成選手枠として入団した中村紀洋内野手の活躍が新聞やテレビを賑わしている。
昨日は教育リーグで140mの満塁ホームランを打ったということだ。オリンピック日本代表やメジャーリーグを経て、オリックスバッファローズではわがままし放題であったあの中村選手が、若手に混じって丸坊主になってまでボールに食らいつく姿は、正直修まりが悪いものかもしれない。しかし、「1軍にちょっとすき間があれば入り込みたい」と、わずかな目標を確と見据え、裸一貫で自分が信じた道をあきらめずにもう一度歩もうとする姿は輝いて見える。ちょうど私と誕生日も数日しか違わない同級生である。33歳の彼の活躍を心から応援したい。

『気の発見』

五木寛之『気の発見』(平凡社 2004)を読む。
有り体にまとめてしまうと、作家五木寛之氏がロンドンで気功治療を営む望月勇氏を相手にし、気やヨガについての疑問をぶつけ、自身のライフワークとなっている浄土真宗と関連付けて合点を得るといった内容の対談集である。
気功治療でガンが完治しただの、東京とロンドンの距離ですら電話で遠隔治療ができるなど、何やら怪しげな話が続く。しかし、西洋医学がもたらした患者の消極的意志を否定し、あくまで気功治療は患者の積極的な気持ちを重んじるという点は納得できた。