映画」カテゴリーアーカイブ

『グラン・トリノ』

GranTorino_movie

せっかくのGWなので昼過ぎにララガーデンで、クリントイーストウッド監督・主演『グラン・トリノ』(2008 米)を観た。
角川書店の「Movie Walker」というサイトで評判が良かったので、私にしては珍しくスケジュールを確認してから出かけた。
米国の片田舎に住む頑固な退役軍人コワルスキーをクリントイーストウッドが演じる。そして、コワルスキーの隣に住むモン族の姉弟が、妻を亡くし息子と不仲で孤独な独居生活を送るコワルスキーの心を徐々に開いていく。
クリントイーストウッド自身、朝鮮戦争で兵役を経験しており、ヒット作『ダーティーハリー』ではマグナムをぶっ放すシーンが印象的であるが、そうしたイーストウッド自身の過去半生が役柄にも重なっており、印象的な作品に仕上がっている。
びっくりするようなどんでん返しのラストシーンで、ちりばめられた伏線が一気に繋がる、サイトの評判に違わない作品であった。

『レッドクリフPartⅡ-未来への最終決戦-』

redcriff2_movie

ジョンウー監督・トニーレオン、金城武主演『レッドクリフPartⅡ-未来への最終決戦-』を観に行った。
まるでアニメ映画のような迫力ある戦争のシーンが展開され、「迫力!」「圧巻!」といった宣伝文句通り、手に汗握るエンターテイメントに仕上がっている。
映画のラストでは、諸葛孔明の奇策が成功したにも関わらず、結局は誰も勝利せず、家族を残して戦争に参加した兵士の死体だけが積み重なっていくシーンで終わる。どちらが勝利したということではなく、戦争そのものを全否定するメッセージが強く発せられる。

『0(ゼロ)からの風』

zerokara_movie

職場の交通安全講演会で、塩屋俊企画・監督、田中好子主演映画『0(ゼロ)からの風』(2006 『0(ゼロ)からの風』制作上映委員会)を観賞した。

早稲田大学に入学したばかりの息子を、突然の交通事故で亡くした母親の物語である。当初は息子を失った悲しみや加害者への恨みでいっぱいであったが、やがて交通行政そのものの欠陥に気付き、交通被害者の立場に立った法改正運動の先頭にまで立ち、その後息子の意志を受け継ぎ早稲田大学への入学を果たす。そのパワー溢れる母親の微妙な気持ちの揺れを、田中好子さんが見事に演じている。生徒の方も、学校行事の映画観賞だったので初めはざわついていたが、話が進むにつれて演技の迫力に圧されていったようである。

また、無免許・無保険で飲酒運転事故を起こした無職の加害者役を、私と歳が同じで、生年月日までぴったり同じである袴田吉彦さんが演じていたのが印象的であった。被害者の側に寄り添った内容なのだが、加害者への同情を禁じ得なかった。

『感染列島』

kansenretto.movie

子どもをお風呂に入れて、ララガーデンへ映画を観に行った。
映画館のロビーで『ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』が公開されていることを知り、懐かしさのあまり観てみたかったが、残念ながら9時を回っていたので子ども向けの上映時間には間に合わなかった。思えば旧作の『のび太の宇宙開拓史』を観たのは小学校2年生、「コロコロコミック」の映画特集を何度も読んで期待に胸を膨らませて映画館に足を踏み入れたものだ。

結局時間の都合で、妻夫木聡主演『感染列島』(2009 東宝)を観た。テレビでこれでもかと宣伝している作品だったので、多少期待して座席に座った。観客は私を含めて3人だった。
物語の展開などテンポ良く、飽きることはなかったが、わざわざ大きいスクリーンで観る作品でもなかったというのが率直な感想だ。親子の愛情や、医師の責任、主役の妻夫木聡演じる松岡医師の過去の恋愛など、様々な話が盛り込まれており、テレビドラマとして見るにはかなり完成度が高い作品となっている。しかし、主役の妻夫木聡周辺を巡るドラマに焦点が当たりすぎており、作品の主要テーマである国家全体を揺るがす感染爆発の危機があまり伝わってこなかった。
TBSが制作しているので、役者の都合などあるのだろうが、感染を防ぐための地域封鎖や内閣の対応、行政レベルの混乱など社会的な観点からの演出が欲しかったように思う。

『チェンジリング』

Changeling_movie

子どもをお風呂に入れてから、いそいそと、クリントイーストウッド監督・アンジェリーナ・ジョリー主演『チェンジリング』(2008 米)を観に行った。
「ヤフー映画」のホームページのランキングで評判が良かったのを頼りに、何の情報もないまま観た。1930年代のアメリカで実際にあった児童連続殺人事件を映画化したものである。ある日突然息子を誘拐された女性につけ込んで、市民やマスコミの支持を得ようと警察が偽の息子を女性に託すことがから物語は始まる。そこで異議申し立てをした女性を精神病院に送り込むのだが、事件は意外なところから急展開を見せる。
ここしばらく、色々とストレスを抱えているので、スクリーンを観ながらも、あまり話の没頭できなかった。しかし、そうした雑念を吹き飛ばすほどに、主演のアンジェリーナ・ジョリーの演技が光っていた。子どもを連れ去られた母親の悲しみだけでなく、不正を糾し真実を追究しようとする正義の心、そして、80年近く前の時代にも関わらず一人でたくましく生きていく女性の強さを巧みに演じていた。
惜しむらくは、もう少し平穏な精神状態で観たかった作品である。