『感染列島』

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子どもをお風呂に入れて、ララガーデンへ映画を観に行った。
映画館のロビーで『ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』が公開されていることを知り、懐かしさのあまり観てみたかったが、残念ながら9時を回っていたので子ども向けの上映時間には間に合わなかった。思えば旧作の『のび太の宇宙開拓史』を観たのは小学校2年生、「コロコロコミック」の映画特集を何度も読んで期待に胸を膨らませて映画館に足を踏み入れたものだ。

結局時間の都合で、妻夫木聡主演『感染列島』(2009 東宝)を観た。テレビでこれでもかと宣伝している作品だったので、多少期待して座席に座った。観客は私を含めて3人だった。
物語の展開などテンポ良く、飽きることはなかったが、わざわざ大きいスクリーンで観る作品でもなかったというのが率直な感想だ。親子の愛情や、医師の責任、主役の妻夫木聡演じる松岡医師の過去の恋愛など、様々な話が盛り込まれており、テレビドラマとして見るにはかなり完成度が高い作品となっている。しかし、主役の妻夫木聡周辺を巡るドラマに焦点が当たりすぎており、作品の主要テーマである国家全体を揺るがす感染爆発の危機があまり伝わってこなかった。
TBSが制作しているので、役者の都合などあるのだろうが、感染を防ぐための地域封鎖や内閣の対応、行政レベルの混乱など社会的な観点からの演出が欲しかったように思う。

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