『0(ゼロ)からの風』

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職場の交通安全講演会で、塩屋俊企画・監督、田中好子主演映画『0(ゼロ)からの風』(2006 『0(ゼロ)からの風』制作上映委員会)を観賞した。

早稲田大学に入学したばかりの息子を、突然の交通事故で亡くした母親の物語である。当初は息子を失った悲しみや加害者への恨みでいっぱいであったが、やがて交通行政そのものの欠陥に気付き、交通被害者の立場に立った法改正運動の先頭にまで立ち、その後息子の意志を受け継ぎ早稲田大学への入学を果たす。そのパワー溢れる母親の微妙な気持ちの揺れを、田中好子さんが見事に演じている。生徒の方も、学校行事の映画観賞だったので初めはざわついていたが、話が進むにつれて演技の迫力に圧されていったようである。

また、無免許・無保険で飲酒運転事故を起こした無職の加害者役を、私と歳が同じで、生年月日までぴったり同じである袴田吉彦さんが演じていたのが印象的であった。被害者の側に寄り添った内容なのだが、加害者への同情を禁じ得なかった。

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