江戸川乱歩『蜘蛛男』(ポプラ社 1973)を読む。
すでに怪人二十面相シリーズは読みおえたので、変装やトリックなどがオンパレードの作品ではないと思い読みはじめた。しかし、この作品も「怪人〜」ではないので殺人事件のシーンなどが登場するが、相も変わらず、犯人の変装や車にしがみ付いての追跡などがあり、食傷気味な読後感であった。
「読書」カテゴリーアーカイブ
『チャリーナのための自転車BOOK』
絹代『チャリーナのための自転車BOOK:かわいく乗って、キレイにやせる!』(幻冬社エデュケーション 2012)を読む。
自転車に乗ろうと考えている若い女性向けの入門書である。女性向けなので、ファッションだけでなく、日焼け止めの塗り方や、スキンケア、メイク術、ヘアアレンジなど、男性向けの本にはないコーナーが珍しかった。
『まちがいだらけの自転車えらび』
エンゾ早川『まちがいだらけの自転車えらび―幸福な自転車乗りになるための正しいロードバイクの買いかた』(双葉社 2008)を読む。
実に同じ本を3度読み返すこととなった。SHIMANO製品やカーボンホイール、クリンチャータイヤを頭ごなしに否定し、GIOSのクロモリフレームにカンパのメカ、チューブラータイヤこそが本当の自転車乗りだと力説する。
トンデモ本だと思っていたが、実際にカンパのホイールを使用するにようになって、数値では表れない快適さが重要だと感じており、少し共感することができた。また小径車もとことん否定した上で次のように述べる。
百年以上の時をへて、どうして自転車のホイールというものが27インチ、ないしは26インチにたどりついたのかということに思いを致してもらいたいものである。
私もどうして何だろうと思い、今流行りのChatGPTに「自転車のホイールはどうして27インチないし26インチなのか」と質問してみた。すると、次のような回答があった。
自転車のホイールサイズは、歴史的に変化してきました。最初の自転車のホイールは非常に小さく、直径が約1メートル程度でしたが、技術の進歩とともに、より大きなホイールが使用されるようになりました。現代の自転車のホイールサイズは、通常、26インチ、27インチ、または29インチです。
26インチのホイールは、歴史的にはマウンテンバイク用の標準サイズでしたが、現在では、クロスバイクやシティサイクルなど、さまざまな種類の自転車で使用されています。
27インチのホイールは、かつてロードバイクで一般的なサイズでしたが、現在では、より大きな700cサイズがより一般的になっています。
これらのサイズは、一般的な規格として定着し、自転車のパーツやアクセサリーが互換性を持つようになっています。また、それぞれのサイズには、特定の利点があります。例えば、26インチのホイールは、軽量で加速が早く、27インチのホイールは、安定性が高く、長距離走行に向いています。
的確な回答である。さらに「27インチホイールはどうして安定するのか」と質問してみた。内容もさることながら、日本語能力の高さに驚く。
27インチホイールは、一般的に自転車やロードバイクなどの車両に使用される大きなホイールの一種です。安定性が高い理由はいくつかあります。
まず、大きなホイールは障害物を乗り越える際に、小さなホイールよりもスムーズに移動することができます。また、大きなホイールは、路面と接触している面積が広いため、路面の凹凸をより平滑に補正できます。これにより、乗り心地が向上し、バランスをとりやすくなります。
さらに、大きなホイールは高い慣性を持っているため、前後に揺れたり転倒したりすることが少なくなります。これにより、スピードを出している場合でも、より安定して走ることができます。
以上のように、27インチホイールは、大きな面積を持ち、高い慣性を持っているため、安定性が高くなっています。
『楠田枝里子の気分はサイエンス』
楠田枝里子『楠田枝里子の気分はサイエンス』(毎日新聞社 1984)を読む。
毎日新聞に連載されていた科学コラムの単行本である。内容は読みやすいのだが、衛星やIC回路、水晶に始まりおならや子宮、植物工場、プレートなど、物理、化学、生物、地学の幅広いテーマが取り上げられている。今更ながら、アモルファスの仕組みが理解できた。
『大好き!折りたたみ自転車&スモールバイク』
『大好き!折りたたみ自転車&スモールバイク』(辰巳出版 2010)を読む。
10年以上前の本だということもあり、あまり購買意欲が沸かなかった。欧州メーカーの自転車が多く、値段の方が気になった。当時18万円の自転車が、現在同等モデルで28万円となっている。円安も少し落ち着きを見せているが、値上がり幅に驚きを感じた。
