読書」カテゴリーアーカイブ

『世界No.2営業ウーマンの「売れる営業」に変わる本』

urerueigyou

和田裕美『世界No.2営業ウーマンの「売れる営業」に変わる本』(ダイヤモンド社 2003)を読む。
ブリタニカ社が販売する英語学習プログラムの営業で、世界142社中2位、年収3800万円の個人記録を達成し、最年少営業部長に就任した後、営業コンサルタントの会社を立ち上げた著者が営業の理念から、契約にこぎ着けるまでのノウハウがまとめられている。
やや女性向けの内容であるが、和田さんは営業活動以前にその商品を売り込む営業マン自身の「人間力」が必要だと述べる。

  1. 礼儀正しい人間であれ
  2. 謙虚な人間であれ
  3. 優しい人であれ
  4. 熱心で前向きであれ
  5. 伝えることに自信のある人であれ
  6. 信用される人であれ

英会話教材の営業の話ではあるが、公務員・会社員問わずサラリーマンとして必要な考え方や、コミュニケーション術、また身だしなみのワンポイントアドバイスも紹介されており、自分の我が身を振り返る良い反省材料となった。何を説明するのかということよりも、誰が、どのように話すのかが大切なのである。服装や表情を含め、他人からの印象を大切にしていきたい。

『狭小住宅』

第36回すばる文学賞受賞作、新庄耕『狭小住宅』(集英社 2013)を読む。
殴ったり蹴ったりの暴力や過労死寸前の労働環境、人間性を否定する暴言など、「ブラック企業」を代表するような不動産販売業で働くサラリーマンの成長(?)が描かれる。
一流大学で開発経済を勉強していた主人公は、家を売ってなんぼの体育会的な企業体質の中で、客を騙してまで「殺す(売る)」ことへの抵抗が徐々になくなっていく。そして、終いには友情や愛情といった人間性までが消え、自らの心身の健康を損なってまでも周囲からの評価を高めようと懸命になる「ガンバルマン」に変身していく。
仕事の成果でしか自分の存在を見出せない主人公に対して、筆者は悲しい結論を用意するが、決して小説だけの話ではない。自分自身の働き方も含めて考えていきたい。

『青色讃歌』

第44回文藝賞受賞作、丹下健太『青色讃歌』(河出書房新社 2007)を読む。
ひっさしぶりに小説を読んだ気がする。
大学を卒業したものの肉体労働のアルバイトに明け暮れる20代後半に差し掛かった男性の自分探しがテーマとなっている。
平易な会話体の文章でサクサク読むことができたのだが、多少独り善がりな私小説に近いような内容で、いまいち共感することができなかった。
絲山秋子さんの作風に似ており、今後に期待したい。

『砂冥宮』

sunameikyuu

内田康夫『砂冥宮』(実業之日本社 2009)を読む。
朝鮮戦争当時に勃発した内灘闘争で共闘した学生の絆をモチーフにした殺人事件である。
話展開は強引であったが、我らが名探偵浅見光彦の神業ともいえる偶然を呼び寄せる力もあり、最後はキレイにサッパリに事件は解決する。

殺人事件そのものよりも、その背景となった内灘闘争の方が気になった。
安保法案改定に伴い、砂川闘争事件が数週間前に脚光を浴びていたが、アメリカ軍が使用する砲弾の試射場が建設されることになった内灘闘争こそ、「後方支援」反対運動の最たる例であろう。

『MTB日和 Vol.8』

mtb8

『MTB日和 Vol.8』(辰巳出版 2011/08)を読む。
街中で楽しむプレイバイクやカーボン製のMTBバイクの特性、MTBに乗る女性のためのファッションや化粧などについての特集が組まれていた。
特に、前輪後輪ともにサスペンションが付くフルサスバイクと、前輪だけにサスペンションが付くハードテイル(HT)の違いがよく理解できた。