高橋歩『毎日が冒険』(サンクチュアリ出版 2001)をパラパラと読む。
著者は世界一周や東日本でのボランティアなど破天荒な冒険にチャレンジする実業家である。著者自身が高校3年生から浪人生活、大学中退、映画「カクテル」に憧れてバーの開業、そして、自伝を出すための出版社の立ち上げにいたるまでの爆ぜる思いが綴られている。ちょうど同世代の作家であり、90年代の浪人生活や大学での一人暮らしなど、共感する部分が多かった。
「読書」カテゴリーアーカイブ
『映画つくりの実際』
新藤兼人『映画つくりの実際』(岩波ジュニア新書 1985)を読む。
著者は1912年に生まれ、2012年に亡くなった映画監督・脚本家である。1934年に京都の映画会社に就職して以来、海軍に招集された1年ほどを除いて80年近くを映画作りに捧げた人物である。370本もの脚本を手がけ、本書でもシナリオについて思いを込めて綴っている。
要するに創作とは、自分自身に対する対決であり、自分を試してみるだけのことである。人はどうかしらないが、私はそうなのだ。だいいち、他人のことなどわかろうはずがない。人物の姿を借りて、私自身の狭いこころと対話しているだけである。
私はどきどき「シナリオはどのように書いたらいいのでしょうか」と問われる。すぐさま私は答える。「あなた自身を、あなた自身が知っていることを書きなさい」と。
シナリオは、そこからはじめなければならない。そしてそこでおわるようである。
『安全な食べ物 選び方Q&A』
食生活研究会編著『安全な食べ物 選び方Q&A:主婦たちのテェックポイント100』(三一新書 1994)をパラパラと読む。
いかにも三一書房っぽい内容の本だった。野菜・果物をはじめ、穀類、水産物、畜産物、酪農品、調味料、飲料、菓子、加工食品、調理済み食品に至るまで、食品表示から安全な食べ物とそうでない食べ物の見分け方が懇切丁寧に説明されている。
かつては日本全国で肉牛を育てており、我が埼玉県にも秩父牛、鴻巣牛、騎西牛といったブランド牛があったようだ。また、アイスは乳脂肪分の含有量で、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスの3段階に分類される。天然果汁に濃縮果汁還元の表示がある商品があるが、品質面ではストレート飲料とほとんど違いがないとのこと。
『さまよう刃』
東野圭吾『さまよう刃』(角川文庫 2004)を読む。
面白かった。10年前に地上波で放映された映画は面白くなかったが、小説の方は警察や犯人、被害者それぞれの考え方や生き方が描かれていた。最後は一気に読み進めた。ちょうど加害者で同時に娘を失った被害者の父親と同じ世代であったので、思い入れも一入であった。
『骨と骨組みのはなし』
神谷敏郎『骨と骨組みのはなし』(岩波ジュニア新書 2001)をパラパラと読む。
「骨組み」という言葉は、「物事の根本となる仕組み」という意味ではよく用いるが、「からだの骨の組み立て」という意味で使うことはない。この本のタイトルにある「骨組み」は、ズバリ脊椎動物の骨の組み立てであり、解剖学の見地から魚類から両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類へと進化していった骨組みの専門書といってもよい。
著者の経歴は変わっていて、Wikipediaで検索すると、青山学院大学文学部教育学科を卒業した後、東京大学医学部に進み、解剖学を専攻し、医学博士まで取得している。そして、医者にはならずに哺乳類学者となり、骨格の観点から生物の進化を研究している。
本文は読みきれなかったが、大量の骨組みのイラストだけを眺め続けた。魚類と哺乳類は全くの別の生物だが、骨組みだけを見ると、魚類から爬虫類、そして哺乳類へと正統に進化していった感じがする。
