大学短大専門学校案内」カテゴリーアーカイブ

大学案内研究:白鴎大学

白鴎大学のパンフレットを読む。
栃木県小山市にあり、法学部、経営学部、教育学部の3学部からなる一学年1000人の中規模大学である。東北新幹線も止まるJR小山駅から徒歩圏内の便利な場所にあり、特に福島などの東北出身者が目立つ。栃木県内に古くからある足利学園高校が母体となっている。大学名の「白鴎」であるが、この名はヒッピー世代の代名詞ともなっているリチャード・バック著『かもめのジョナサン』にちなんでいる。創立者が本邦初訳に挑み、かもめのジョナサンの純真な姿を大学の将来像に準え、「白鴎」が誕生したということだ。

この大学の売りは何だと一言でいうと、大学のパンフレットにもデカデカと謳われている「学業特待制度」である。全定員の1/3以上が国立大よりも安い4年間合計226万円で学べるという制度である。進級時に審査があるようで、勉強を頑張れば1年間で50万近い学費が浮く。4年間で180万円差がついてしまうのである。非常に分かりやすい。郊外の中規模大学である白鴎大学ならでは戦略である。
また、地元栃木の企業や自治体との結びつきが強く、県内での就職状況は抜群であることも見逃せない。

大学案内研究:国際武道大学

国際武道大学のパンフレットを読む。
ひたむきにグランドを走っている姿や投げ込みの瞬間のカラー写真が多数掲載されており、文章による説明よりも、感性に訴えるような趣のパンフレットである。
東海大学を創立し、国際柔道連盟会長、日本武道館会長を務めた松前重義の提唱により、1984年に千葉県の勝浦に設立された大学である。武道学科、体育学科、国際スポーツ文化学科、スポーツトレーナー学科の4学科からなり、武道だけでなく、野球やサッカーなどの球技にも力を入れている。
教職課程や警察・消防などの公務員セミナーも充実している。クラブ・サークル活動は最も充実しており、柔道部や剣道部は部員200名、陸上部や野球部に至っては250名近い部員が在籍してる。
入試は他大学のようにセレクションなどもなく、一般入試でチャレンジできる。「武道」と名のついた大学であるが、柔道や剣道も基本から教えてくれるので、勉強が苦手だが、部活は大好きという高校生にとっては選択肢の一つとなろう。

パンフレット研究:千葉経済大学

千葉経済大学のパンフレットを読む。
千葉経済高校を経営する千葉経済学園が1988年に開設した比較的新しい大学である。経済学科と経営学科の2学科からなる経済学の単科大学で、全学で1000人の小規模の大学である。西千葉駅から歩いて13分にキャンパスがあり、千葉県民にとっては通いやすい位置にある。
パンフレットを見ると、この手の大学にありがちな教育内容で、英語やパソコンなどの基礎教育の充実、演習などの少人数教育の徹底、就職や資格取得のキャリア教育の重視など、丁寧な学生サポート体制が前面に押し出されている。大手の大学とは異なる特徴を出そうとすると、上記のような戦略を取らざるを得ないのだろう。
ベースが商業高校のためか、国際云々や文化何たらの類いのプログラムは陰を潜め、カリキュラムはいたってシンプルである。
学生の課外活動のための貸し出しのワゴン車が6台も用意されているのは便利だと思った。

大学案内研究:日本橋学館大学

日本橋学館大学のパンフレットを読む。
1987年に開学した日本橋女学館短期大学が、2000年に男女共学の4年制大学に改組されて誕生した新しい大学である。柏から歩いて20分のまあまあ便利な所にある。
総合経営学科と人間心理学科、そして総合文化学科の3学科からなる単科大学である。授業についての説明はあまりなく、パンフレットの冒頭も一人暮らしや柏タウンマップが飾られている。
一学年二百数十名の小規模な大学で、良くも悪くも高校の授業の延長のような雰囲気のある大学である。教員も高校の担任のような役割を担っているのだろう。保護者の向けのパンフレットも同封されており、保護者対象の進路個別相談会も毎年次開かれている。また履歴書添削や模擬面接などもパンフレットに謳われており、特に高校を卒業して一人暮らしを始める子どもを持つ保護者にとって安心感のある大学である。
遠隔地出身者には一人暮らしのための住宅費補助や、兄弟姉妹が在学もしくは卒業していれば入学金が半分になるなどの珍しい奨学金制度がある。
数少ない体育会系クラブ対象のスポーツ特待生入試があり、そこにあまりメジャーではない「少林寺拳法」が入っていたことに少し違和感を感じた。

パンフレット研究:埼玉工業大学

埼玉工業大学の大学案内を読む。
名前の通り、埼玉県深谷市にあり、文系の人間社会学部と理系の工学部の2学部からなるちょっと変わった大学である。人間社会学部は情報社会学科と心理学科の2学科、工学部は機械工学科、生命環境学科、ヒューマン・ロボット学科、そして情報システム学科の4学科で構成される。情報の学科が2つあるが、人間社会学部の情報社会学科の方はITの活用を主に学び、工学部の情報システム学科はプログラミングや電子回路などを学ぶ。
「高校までの基礎知識の再確認」の授業が充実しており、英語や数学、物理、化学の復習コースが用意されている。
工学部は学科構成もシンプルで設備も整っており、地元のエンジニア養成としての教育機関としての役割を果たしているように見える。しかし、文系の人間社会学部であるが、心理学科は系列立ててあるが、情報社会学科の方は適当に教養科目を並べただけで何も身につかないような学科であるとの印象だ。
スポーツでは卓球とラグビーとサッカーが強化クラブに指定されている。