駿台トラベル&ホテル専門学校のパンフレットを読む。
巣鴨駅から徒歩3分と至便な場所にある。1980年に駿台予備校の姉妹校として設立された駿台トラベル専門学校が元となっている。
現在では、旅行会社や鉄道会社への就職を目指すトラベルコースと鉄道コースから成るトラベル学科、キャビンアテンダントやグランドサービススタッフを目指すエアライン学科、そしてシティホテルコース、テーマパーク・リゾートコース、ブライダルコースから成るホテル学科の3学科で構成されている。他の専門学校のパンフレットの例に漏れず、就職のことが華々しく紹介されている一方、実際の授業の説明は必要最低限のものになっている。
2009年3月卒業生の就職率は100%、希望する業界への就職率も94%と高い実績を残している。駿台予備校などの姉妹校卒業生や、卒業生親族、また、英検2級もしくはTOEIC550点以上で学費10万円免除など、分かりやすい学費サポート制度も魅力的である。
「大学短大専門学校案内」カテゴリーアーカイブ
パンフレット研究:駿台電子情報専門学校
駿台電子情報専門学校のパンフレットを読む。
1970年に駿台電子計算機専門学校として開校した、今年40年を迎える中堅校である。御茶ノ水にある駿台法律経済専門学校と校舎を同じくする。3年制のコンピュータ高度技術科、2年制のSEプログラム科、Webデザイン科、情報ビジネス科、そして1年制のコンピュータ技術科を擁する。3年制の科では、ゼミナールも実施され、卒業研究や作品制作にも力を注ぐ。また、情報ビジネス科は短大の秘書科と同じで、一通りのコンピュータ知識の修得に加え、簿記検定や秘書検定対策の講座なども用意される。
また、学費も初年度の合計が88万円~112万円とリーズナブルである。都心の一等地にあり、下手な大学に行くよりも1年2年早く資格を取って社会に出た方が良いのではないかと思ってしまう。特に理系の専門学校は資格と就職の関係が強く、資格取得までの道のりもカリキュラムに見えやすいので、悩みやすい学生にとっては自信を付けるよい場となるであろう。また、予備校と同じく学生チューター制度も設けられ、教わる学生にっても、また教える側の学生にとってもよい学びの機会となるであろう。
パンフレット研究:立命館大学
立命館大学のパンフレットを読む。
文系から理系まで、医学農学以外のほぼすべての学部学科が揃っているため、パンフレットの厚さは入試ガイドを含め1センチを優に超える。
学部を羅列するだけでの一苦労だが、恒例となっているので書き留めておきたい。京都駅からバスで30分の衣笠キャンパスに、法学、産業社会学、国際関係学、政策科学、文学、映像学、国際インスティチュートの7学部、びわこ・くさつキャンパスには、経済学、経営学、スポーツ健康科学、理工学、情報理工学、生命科学、薬学の7学部が設置されている。2011年度の募集人数は7031人である。さらに2000年には大分県の別府に「97ヶ国・地域から学生が集う多文化・多言語の環境」を有する立命館アジア太平洋大学を開学している。
歴史のある学校で、西園寺公望が1869年に開いた私塾「立命館」を母体とする。自由主義思想を学び、伊藤博文の後を受け立憲政友会の総裁となった西園寺の考えが浸透していたのであろうか、1933年には、京大事件(滝川事件)で京大を辞職した18名の教員を任用している。1994年にびわこ・くさつキャンパスを開設してから後は、毎年改革を進められ、どんどん新しい学部や学科が増設されている。
量の力とでも言うのだろうか、就職講座や資格講座、海外留学、強化クラブなど他大にあるものはすべて揃っており、その充実度や結果は軒並み全国上位のレベルである。新司法試験最終合格者は60名で全国10位、国家公務員Ⅰ種は22名で全国15位、教員採用試験も276名を数える。また琵琶湖草津キャンパスに、理工系の学部が4つ集まっており、「産学連携で企業の評価の高い研究機関」のアンケートで第1位となっている。
あまりに揃いすぎていて、大学全体として「こんな大学」とひとまとまりに評価を下せない。キャンパスも大きく二分されており、「立命館大学の学生」という範疇での一体感は感じにくいであろう。
パンフレット研究:文星芸術大学
1911年創設の宇都宮実用英語簿記学校が母体である。戦後、宇都宮学園高校、宇都宮女子商業高校が創立されている。しかし、高校経営に行き詰まりを感じたのか、1989年に宇都宮文星短期大学が開設されて後は、高校も大学付属として整備され、1999年に4年制大学が開学している。JR宇都宮駅から直通 バスで20分と大学としては不便な場所にある。
日本画、油絵、彫刻の各専攻からなる造形芸術領域、デザイン、デジタル映像、マンガ、アニメーション、染織、陶芸の各専攻からなる機能芸術領域と、芸術理論専攻の10専攻で構成される。全学生500名強のこじんまりとした大学で、1年次は全学生が共通で絵画、工芸、デザイン、彫刻を学ぶシステムで、スケー ルメリットを生かしたカリキュラムとなっている。
デザインとマンガは4学年で100名を越えるが、他専攻は一学年数名~十数名の徹底した少人数教育体制を敷いている。果たしてこの教育環境を宇都宮の外れの僻地で維持できるのであろうか。先日の新聞報道では、大学の規模が小さければ小さいほど赤字体質になりやすく、都市圏よりも地方の方が経営は苦しいとのことである。この大学も付属高校の経営収入を回してやっと維持できる規模であることは間違いない。アンバランスな体制を維持できる懐の深い法人が安泰ならば、魅力的な大学である。
パンフレット研究:酪農学園大学
1933年創立の北海道酪農義塾を起源とし、50年創設の短大を経て、60年に4年制大学として発足している。JR札幌駅から快速で約12分と便利な場所にある。学生の半分は北海道内から、残り半分は全国から学生が集まっている。
酪農学科、農業経済学科、食品科学科、食品流通学科からなる酪農学部、獣医学部、環境マネジメント学科、地域環境学科、生命環境学科からなる環境システム学部と短期大学部で構成される。しかし、食品科学科と獣医学部以外はほぼ全入状態であり、2011年に向けて学群の設定や獣医保健看護の学科増設、女子寮 の新設など、喧しい改革が進む。また数学や英語など高校で取りこぼした分野の補習授業も手厚く実施されている。
安定した就職状況のためか、充実した施設・設備のためか、サークル活動が盛んで、体育系は48、文化系は30のクラブ・サークルが活動をしている。
北海道の農業教員の約70パーセントを輩出しており、農業の教員免許取得に特化した教職コースの設置も予定されている。
