投稿者「heavysnow」のアーカイブ

『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』

ララガーデンで、武内英樹監督、GACKT主演『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』(東映 2023)を観た。
埼玉の東西を結ぶ武蔵野線や行田タワーなど、埼玉ワードが飛び交う想像の通りの内容であった。ただし、話がぶっ飛んでいるので、飽きることなく楽しむことができた。「とびたくん」という交通安全啓発のために設置された「飛び出し注意」の看板が滋賀県で多数設置されているなどの豆知識も面白かった。

『古道具 中野商店』

川上弘美『古道具 中野商店』(新潮社 2005)を読む。
作者の川上弘美さんの本は初めて読む本である。正直面白い本ではなかった。骨董品屋で働く人間ドラマが描かれるのだが、琴線に触れるような人間関係がひたすら女性視点で描かれているので、いまいち興味が湧かないまま、最後の付け焼き刃的な最終章のページまで繰っていった。雑誌に足掛け5年にわたって連載された小説であり、その時間軸で読むとまた違った感想もあったのかなと思う。

『レポート・論文の書き方入門』

河野哲也『レポート・論文の書き方入門 第3版』(慶應義塾大学出版会 2002)を読む。
大学の通信教育のレポート添削指導の経験を踏まえて、構成の仕方や参考文献の書き方、注の付け方など、社会科学のレポート作成のハウツー本となっている。特に接続詞や接続表現のまとめが良かった。

『下水のリン 肥料に』

本日の東京新聞朝刊に、東京都の下水処理施設で、汚泥から肥料に用いられるリンを取り出す実証実験が始まるとの記事が掲載されていた。リンはトマトやナス、キュウリなどの果菜類の生育に欠かせない肥料である。ちょうど国内で栽培・消費されている野菜なので、肥料の自給化は食料安全保障の観点からも、今回の実験は成功してほしい。

昭和30年代までは、日本全国で肥溜めを活用していた。日本人のリサイクルの根底を成す部分である。リンや窒素が海洋に流れ込むと、富栄養化で植物プランクトンが大量に発生し、赤潮や青潮、アオコの原因ともなる。日本の漁業は沿岸部での養殖漁業が支えている。今回の取り組みは農業だけでなく、漁業にとっても福音となるであろう。