投稿者「heavysnow」のアーカイブ

『世界は一冊の本』

長田弘詩集『世界は一冊の本』(晶文社 1994)を読む。
「本を読もう。/もっと本を読もう。/もっともっと本を読もう。」の書き出しで始まる表題作の他、30編あまりが収められている。

家族や戦争、歴史上の人物をモチーフに、生きる、死ぬということがストレートに綴られている。有名な「本を読もう…」の詩も、読書の指南ではなく、どんどん世界を知って考えていくことが生きることなのだという作者のメッセージが込められている。他に気になった詩を引用してみたい。

原因があって結果がある
というのは真実ではない。
事実は違う。

はじめに結果がある。
それから、気づかなかった
原因にはじめて気づく。

ものごとの事実に対し
ものごとの真実は、
いつでも一歩遅れている。

『てんてん手帳』

細川貂々『てんてん手帳』(講談社 2009)を読む。
作者が好きな人形やガラス瓶、おしゃれな缶など、女の子趣味全開の漫画だったので、ほとんど話の内容が頭に入ってこなかった。

『職人スタイル』

オークムック『職人スタイル』(オークラ出版 2008)を読む。
A4サイズのムック本で、イケメンの若手の職人の仕事や趣味に興じる写真を中心に、仕事観や人生観のインタビューが掲載されている。硯職人や美容師、内装職人に始まり、時計修理職人や和装師、江戸手提提灯職人、べっ甲職人など、少し変わった職人も数多く登場する。しかし、共通するのは仕事へのこだわりであって、少し時流からずれていようが、自分の人生をかけて挑戦する姿はかっこいい。

「アイスランドで火山噴火」

本日の東京新聞朝刊に、アイスランドの火山噴火の模様が報じられていた。
アイスランドはマントルが地球内部から迫り出す大西洋中央海嶺が地表に顔を出した島である。ギャオと呼ばれる幅10メートルもある巨大な地割れが、島を縦断するように連なっており、火山とは切っても切れない関係の国である。

アイスランドは人口40万人弱の小さな国で、ちょうど草加市と八潮市を合わせたほどの人口規模である。漁業と観光を主な産業に位置付けており、今回の火山噴火が吉とでるか凶と出るかは微妙なところだ。

『たっちんの気象転結』

龍山康朗『たっちんの気象転結:これであなたもお天気雑学博士!』(梓書院 2005)を読む。
著者は気象予報士で、RKB毎日放送のアナウンサーとして活躍されている。本書では、2002年4月から2年間にかけて、毎週毎日新聞西武本社版に連載されたコラムが掲載されている。

「女心と秋の空」を偏西風から説明したり、「天高く馬肥ゆる秋」を空気の乾燥から解説するなど、気象に詳しくない新聞読者にも分かりやすく、気象の面白さを伝えている。

エルニーニョとはスペイン語で「神の子」という意味で、クリスマスの頃、南米ペルー沖の海水温が上がって魚が取れなくなるので、漁民にとっては神の恵みで休めるとしてこの名がつきました。

また、黄砂の増加は地球温暖化による黄土高原の砂漠の拡大が原因であるという話や、紫外線が強い時期は植物が紫色に染まるなど、興味深い話も多かった。