堀江貴文『稼ぐが勝ち:ゼロから100億、ボクのやり方』(光文社 2004)を読む。
当時ライブドア社長としてマスコミにもてはやされ、気炎万丈な頃の堀江氏の成功談である。しかし、その中身であるが、企業を立ち上げ利益を増やすための経営戦略に関する記述はほとんどない。「できるヤツはいいレストランで息を抜く」「自己中でいこう」「成功体験をもてるかどうか」「資金は一気に集めろ」「アルバイトはすぐにやめよう」「人の心はお金で買える」といったように100億稼ぐにあたってのモチベーションを高める宗教本のような様相を帯びている。これはこれで当時は面白かったのであろう。
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『創価学会インタナショナルの実像』
段勲『創価学会インタナショナルの実像』(リム出版新社 2003)を読む。
学会の批判で有名なジャーナリスト段勲氏が、創価学会インタナショナル(SGI)の会長として世界を闊歩する池田大作氏の顕彰に対する執拗なまでのこだわりや名誉欲を暴き出す。創価学会の側へのインタビューはなく、聖教新聞や広報誌などから一方的に人物像を作り上げたような部分もあり、全部信用することはできないが、自民党との政治取引など表に出てこない闇がまだまだ数多く残されているのであろう。
『16blocks』
『ぐうぜん東大に合格させる法』
吉本康永『ぐうぜん東大に合格させる法:たそがれ親父の家庭づくり大作戦』(三五館 2000)を読む。
群馬県で予備校講師をする傍ら、三人の子どもをそれぞれ信州大学医学部、茨城大学人文学部、東京大学文3に合格させた子育ての秘訣を語る。秘訣といっても入試問題の解法や受験攻略といった受験の指南書でなく、礼儀や躾など親として至極全うな子育てこそが、子どもを伸び伸びと着実に育てる柱であると述べる。
吉永氏は子どもを現役で東大に合格させるルールとして次の6つを指摘する
1.家庭内で夫婦喧嘩をしない
2.合格するまで離婚は×
3.東大東大と、言いふらさない
4.子どもを傷つけることは言わない
5.他人と比較しない
6.父親が子どもを責めたら母親がなぐさめる
つまり、子どもが常に親の愛情を直に感じ、父・母という複数の視点で評価され、家庭内に何人にも替えられない自分の居場所が確保されることが東大合格の秘訣だというのである。これは東大合格というよりも育児・教育の原点である。と同時に、子どもに1対1で接し、多様な視点で評価し、誉めることが育児・教育の全てなのである。吉永氏はその上で子どもの学力を伸ばすには挨拶、生活リズムに加え、幼稚園・小学生時代の国語力と効率的な詰め込み教育が肝要だと述べる。
私も著者の意見に首肯する点が多い。東大だ京大だと騒ぐが、所詮大学入試なんて読書量と暗記とパターン解法である。そのどれも特別な才能なんて要らない。ましてや体力や美貌、家柄や宗教など全く不問である。いたずらなテクニックや勝手な決めつけに惑わされず、読書の面白さを促し、最低限の暗記事項を明確にし、パターン解法を繰り返す、そうしたことに我慢できる育児・教育を徹底したい。要は我慢できる力の育成である。
「この子は頭がいい、頭が悪い」などという話をしている時に、だれもアインシュタインのことも、ノーベル賞のことも考えていない。しょせん、小学校、中学校、高校の成績を話をしているのだ。こんなものは単に努力をすればなんとかなるものだ。そのことをまず親が信じなくてはならない。親がうちの子どもは才能がないと思った瞬間に、子どもの可能性の芽は潰されるのだ。
『爆笑問題の死のサイズ(下)』
爆笑問題『爆笑問題の死のサイズ(下)』(扶桑社 2000)を読む。
映画監督や俳優、文学者、政治家などの新聞の死亡記事を読み、爆笑問題の二人が死亡記事の記事の量の大小から人物の評価や生き方に迫ろうという企画である。内容的には可も無く不可も無くといったところだった。死亡記事を出発点に話を進めて行くため、事故死や病死など紹介される人物のネガティブな側面に焦点が当てられる内容が多く、笑う場面は一度もなかった。

