投稿者「heavysnow」のアーカイブ

さいたま水族館

先日家族を連れて、羽生にあるさいたま水族館へ出掛けた。
埼玉県の天然記念物である「ムサシトミヨ」や大山椒魚などの珍しい魚や巨大な鯉などが展示されていて面白かった。しかし、娘のほうは暗い廊下や見物客を嫌がって「あっちいこ、あっちいこ」と逃げ出そうとするばかりであった。

□さいたま水族館公式ページ□

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『蒲団・重右衛門の最後』

田山花袋『蒲団・重右衛門の最後』(新潮文庫 1952)を読む。
『蒲団』は1893(明治40)年、『重右〜』の方は1888(明治35)年に刊行されている。日本の自然主義文学の幕開けと言われる『蒲団』を読もうと思って手に取ってみた。

確かに言文一致の読みやすい文体で、旧い思想と新しい欧米的な思想の対決や、男女関係の変遷など社会的な問題を扱っており、自己の卑猥な欲望を白日の下にさらけ出すショッキングな告白小説である。しかし、30代半ばの中年男のありがちな妻への倦怠感や浮気心がテーマのつまらない内容で、文学史の転換点以上の価値はない。

むしろ、『重右〜』の方がワクワクして面白かった。障害者の心理と行動を、成育環境の面から検証を加えつつ、群集心理の危険性や排外主義な村意識などに触れ、しかも、それらにあまり拘泥することなく、展開にスピード感があり読みごたえがある。田山氏自身もこの『重右〜』を書いたことで、作家として自立していこうと決意したとのことだが、『田舎教師』などよりも注目されてよい作品である。

有機ELテレビ

sony_xel-1 □ ソニー有機ELテレビ〈XEL-1〉のホームページ□

今日の夕方、娘を連れて近所のコジマ電機へ散歩に出掛けた。
そこでソニーの世界初という有機ELテレビXEL-1の展示を見た。11インチの小さい画面であったが、月並みな表現ではあるが、輝くような色の美しさにはっと息を飲んだ。液晶フルハイビジョンも綺麗だと思っていたが、有機ELの写真のような美しさに比べると見劣りしてしまう。現在家で使っている20インチのモノラルテレビもあと4年で使えなくなってしまう。数年後には、液晶テレビを通り越して、有機ELテレビの表現美を堪能したい。

『仮面の告白』

三島由紀夫『仮面の告白』(新潮文庫 1950)を読む。
三島氏の自叙伝という形をとっており、男性のもつ死に彩られた悲劇性や英雄性に憧れる自分の性癖をあますところなく暴露する。一般に男性は、女性を意識することで、必然的に自らの男性性を意識するのであろう。しかし、三島氏は女性をセックスの対象として意識することが出来ないため、ことさら恋や愛、また接吻や結婚の意義を自らに納得させるために理論武装しなくてはならない。そうした内気な青年ならではの自らに問いかける説得が読者の共感を誘う。倒錯した性意識を描きながら青年の成長という一般テーマにつながっている。

『少子化で伸びる学校:開智中高一貫部の挑戦』

合格アプローチ編集長 千葉義夫『少子化で伸びる学校:開智中高一貫部の挑戦』(グローバル教育出版 2006)を読む。
埼玉県さいたま市岩槻区で開校10年目を迎える私立の開智中高一貫部の教育内容の紹介である。おそらくは説明会などで販売・配布しているのであろう。受験生の保護者に向けた学校の宣伝本といった内容である。
開智中高一貫部は「創造型・発信型の心豊かな国際的リーダーを育成する」という教育理念を掲げ、既存の私立高校の経営を引き継ぎ、1997年に開校された新しい学校である。そのため、進学実績のみならず、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を高めることに主眼を置き、学問に対する意欲や国際性、人間性も涵養する教育内容を備え、熱意溢れる教員と共に作り上げている学校であると鼻息が荒い。特にカリキュラムにおいては「フィールドワーク」と「探求テーマ」を取り入れ、創造性・表現力を高めることを重視している。東大京大早慶などの難関大学突破に向けた予備校要らずの進学補習の充実だけでなく、実際に森の中や磯辺に赴き、各自の体験を踏まえた問題意識を5年間かけて追求し、企業や英国の大学にまで行って議論を展開し、学園祭で発表するといったアメリカの私立学校のような教育である。ちょうど、悪名高い「総合的な学習の時間」を先取りするような教育であり、20世紀のアメリカのジョン・デューイの「問題解決学習」やジェローム・ブルーナーの「発見学習」といった進歩主義的な教育課程を現代風にアレンジしたような趣だ。

□ 開智学園 中高一貫部□

ここしばらく疲れが澱のように溜まっている。自分ではあまり意識できていないので危険である。明日はゆっくりと休みたい。先程、お風呂の中で、三島由紀夫の『仮面の告白』を数ページ読んだが、明日はゆっくりと布団の中で読書三昧といきたいものだ。休日に朝寝坊をして布団の中でまどろみながら読書をするというのが何よりの贅沢のように感じる。

時・人・会議・金・掃除・注意・鍵締め・指導・指導・指導 瑣事に追われし 高校教諭 睡眠怠惰求めに ひた走る