久しぶりに子どもをお風呂に入れて、妻の「赦し」を得て、ララガーデンへ映画を観に出かけた。
今週は多忙を極めており、深々とした映画館の観客席に一人腰を沈めるという心地よさを改めて実感した。
山崎貴監督、吉岡秀隆・堀北真希主演『ALWAYS 三丁目の夕日 ’64』(2012 東宝)を観た。
前作の内容はほとんど忘れてしまっていたが、出演者の顔ぶれはほとんど変わらず、時代設定もそのままだったので、始まって5分ですんなりと物語世界に入ることができた。前作同様、誰しもが上を目指す世知辛い高度成長期のどたばたと、昔ながらのお互い助け助けられる濃密な人間関係のどたばたが見事にマッチしていた。
ちょうど前作から数年後の内容を扱っており、出演者自身の成長がそのままスクリーンの登場人物の成長に反映されていたように思う。それにしても主役を務めた吉岡秀隆さんの演技は素晴らしい。彼の顔、声、表情すべてが観客をひきつけて止まない。テレビドラマ『北の国から』と同様、出演者の成長をともに楽しむ息の長い映画に育ってほしい。