有森隆『ネットバブル』(文春新書 2000)を読む。
タイトル通り、光通信やソフトバンク、グッドウィル・グループなど核たる技術を持たない会社が、結局は本業でもナスダックジャパンや東証マザーズにおいてもマネーゲームに奔走していた実態を明らかにしている。そしてマネーゲームにつきものの、暴力団のフロント企業との癒着という日本的な構造が根深いことも示している。光通信はキャリアであるDDIに食い付く形で業績を伸ばしたが、現在の携帯電話市場の過当競争を見るに、同じようなビジネスモデルが今でも蔓延っているのだろう。
『ネットバブル』
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