『ジョゼと虎と魚たち』

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先週の土曜日に、犬童一心監督『ジョゼと虎と魚たち』(2003)という映画を渋谷パルコへ観に行った。
仕事が終わってからすぐに出掛けたが、単館上映であり、しかも初日だったので、観れるかどうか心配だったが、いつもながらぎりぎりセーフであった。池脇千鶴演じる脚の不自由なジョゼに対して「こわれもの!」と叫ぶシーンなどにどきりとしたが、極めて普通の恋愛映画であった。

 

「障害者」の恋愛映画というと変に肩に力の入ったものが多いが、脚の障害を変にクローズアップする事なく、どこにでもありがちな関西の若者の恋愛事情として描かれていた。世間によく言う「バリアフリー」とは公共施設や生活設備などの段差をなくすことだけではなく、「障害」があろうとなかろうと、一人の人間は一人の人間であり、そして時には恋愛の対象としてつき合っていくことが出来る心を持つことだと、見終わった後にしみじみ感じた。決してこの「ジョゼ〜」は人権映画でも、教育映画でもない。単なる恋愛映画である。

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