本日の東京新聞のスポーツ欄の中で、元横綱・千代の富士のコラムに次の文章が載っていた。
朝青龍は、千秋楽も危なげなく勝って、年間最多勝記録を84に伸ばした。1年間で負けたのが、たったの6番。この記録はおそらくこれからも破られることはあるまい。私も年間最多勝をとっているが、確か80勝だったと記憶している。いまと状況が違い、周囲の横綱、大関は強者ばかり。苦労に苦労を重ねての記録だっただけに、すごくうれしかったことを覚えている。それより4勝も多い記録には完全に脱帽だ。周囲を見渡しても、敵らしい敵は見あたらない。強いてあげれば、これから力をつけてきそうな琴欧州ぐらい。
どう読んでも、強者の少ない中で連勝を重ねる朝青龍よりも、ライバルがひしめき合う中で最多勝を獲得した私(千代の富士)の方が記録としては素晴らしいのだということをアピールしているとしか読み取れない。編集サイドでもう少し文章を整理することができなかったのだろうか。