『ALWAYS 続・3丁目の夕日』

先程、子どもをお風呂に入れてから、春日部のララガーデンへ映画を観に行った。9時半にお風呂から出て、慌てて車を飛ばして、9時50分には映画館のシートに座っていた。ふと思いついて映画を観ることが出来るというのは最上の悦びである。文庫本片手に思いつくままに映画を観るという、子どもが生まれる前の自分の休日の過ごし方が少しずつ出来るようになって嬉しく思う。

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山崎貴『ALWAYS 続・3丁目の夕日』(東宝 2007)を観に行った。
前作ではサブ的な登場人物であった吉岡秀隆演じる茶川竜之介とその家族を中心として、彼の芥川賞受賞を巡って交錯する暖かい人間模様描く。高度経済成長のシンボルである東京タワーやまだ完成していない首都高速が、『アルプスの少女ハイジ』の「アルムのもみの木」のように、明るい将来に向かって努力を続ける人間達を優しく見守り続ける。感動的な音楽と相俟って、涙が半分ほど瞳を濡らしてしまった。
しかし、おそらくはこの続編を活字だけの小説にしても全くつまらない駄作にしかならないであろう。また主役を別の人間が演じても興ざめであろう。この映画は役者吉岡秀隆さんで決まりである。彼の涙が観客の心を打ち続ける。彼のぼさぼさ髪に顔をくしゃくしゃにした演技の右に出るものはいないだろう。

□映画『ALWAYS 続・3丁目の夕日』公式ページ□

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