幸手市内にある4号沿いのシネコンで大林宣彦監督・筧利夫主演『22才の別れ』(2006 角川)を観た。
かぐや姫の伊勢正三の名曲「22才の別れ」をテーマに、大林宣彦監督がオリジナルで脚本を練り上げた作品である。
団塊の世代に美味しいところを奪われ、新人類である団塊ジュニアが下から迫ってくる1960年生まれの中途半端な世代の悲哀を、40代半ばの主人公を筧利夫がうまく演じている。
久しぶりに映画館で泣いてしまった。
昔、といっても15年くらい前だが、池袋東口の風俗街のど真ん中にあった文芸座という映画館で観た、同じ大林宣彦作品である『はるかノスタルジイ』と非常によく似た話であった。『22才の〜』を観ながら、ちょうど映画の展開と同じように『はるか〜』を観た頃の19歳、20歳の自分を思い出していた。