『陰陽師 生成り姫』

夢枕獏『陰陽師 生成り姫』(朝日新聞社 2000)を読む。
ちょうど2年生の古典の授業で、源博雅が鬼から「葉二」の笛を手に入れる十訓抄の章段を扱っていたので、手に取ってみた。
朝日新聞の連載していた作品だったそうで、帯広告に「陰陽師シリーズ初長編」との文字が踊っていた。長編といっても登場人物や話の展開に変更はなく、いつもの『陰陽師』の短編作品を引きのばしただけの薄まった印象は否めない。
しかし、新聞に連載だったので、蘆屋道満や源博雅などの人物の解説や、相撲の節会や雅楽などの説明が丁寧であり、高校生が古典への興味をもつきっかけとしてはよい作品であろう。

□ ◆◆◆夢枕獏公式HP–蓬莱宮–◆◆◆ □

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください