『天文台へ行こう』

古在由秀『天文台へ行こう』(岩波ジュニア新書,2005)をパラパラと読む。
著者は東京大学理学部天文学科を卒業し、東京大学教授、東京天文台長、国立天文台長などを経た天文学のエリートの王道を歩まれた方である。天文台の歴史に始まり、望遠鏡の構造や世界の天文台、太陽系の星、天文台で実際に見られる星、大学での学びで締めくくられる。通り一遍の説明に終始し、正直経歴はすごいが、内容は面白くなかった。

1884年の国際協定で、経度ゼロ時の子午線がグリニッジ天文台を通ると決められていたが、1998年に移転し、現在はエディンバラの王立天文台に統合され、現在は史跡だけが残されている。

太陽の赤道半径は月の400倍だが、地球と月の平均距離は38万キロメートルでと、地球から太陽までの距離の400分の1となっている。太陽と月の見かけの大きさはほぼ等しくなり、皆既日食が起きるのである。

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