『佐賀のがばいばあちゃん』

島田洋七『佐賀のがばいばあちゃん』(徳間文庫 2004)を読む。
9月から内山節氏の評論を扱うのだが、内山氏が主張する「グローバル化」に対する「かかわり合う世界」「ローカルな世界」を理解しようと手に取ってみた。

短い作品で、あっという間に読み終えてしまった。佐賀の田舎での祖母との貧乏暮らしがテーマなのだが、昭和30年代の義理人情に厚い日本人の世相が見えてくる内容であった。相手に気遣いをさせない優しさや、ご近所同士の親身な触れ合いなど、現在の日本社会から失われてしまった絆を感じることができた。

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