「廃棄物置き場 迫る限界」

本日の東京新聞朝刊に、福島第一原発事故でメルトダウンした炉心を冷やすための汚染水処理で発生したHICと呼ばれる汚泥の置き場が逼迫しているとの記事が掲載されていた。

記事にもあるが汚染水処理の過程で、処理水と高濃度に放射能に汚染された汚泥が生成される。処理水は大量の海水を混ぜて今夏にも海洋に垂れ流す方針が決まっている。一方汚泥の方は水分を抜いて固形化した上で、これから10万年も保管しなければならないのだ。いったい誰が責任を持つのか。

福島第一原発事故からちょうど12年経つが、原発は一度の事故でとりかえしのつかない事態を招くということの認識を新たにした。三陸沖では1000年に1度の海溝型大地震が発生するというのに、10万年の間に100回は起こる巨大地震に耐えうる施設などない。負の遺産を残した私たち世代の責任は重い。