林公代『宇宙就職案内』(ちくまプリマー新書 2012)を読む。
中学生・高校生向けに宇宙関連の仕事が平易な語り口で紹介されている。宇宙飛行士やロケット開発に始まり、コンピュータを用いた宇宙物理学(理論屋)、望遠鏡の操作(観測屋)、すでにインフラになっている衛星ビジネスの実態など、大変分かりやすかった。著者の文章力や構成力の賜物であろう。
すでに分かっていることであるが、衛星によって水温やクロロフィルの量が観測できるので、地球観測データが暖流域にいるマグロや寒流域にいるカツオなどの漁業にも使われている。あれ、カツオって寒海魚だったっけ?