「雨乞いの祈り」

本日の東京新聞夕刊に、南米ボリビア西部の高地チキパタで雨乞いの儀式が行われたとの記事が掲載されていた。

ボリビアはペルーとの戦争に負けて海岸線を失い、内陸国となっている国である。首都ラパスは富士山よりも高い標高4000mの場所にあり、高山気候区分に属する。雪解け水や地下水に恵まれているため、水で困ることはないが、年間降水量は日本の3分の1ほどの580mmしかない。冬の5月から8月にはほとんど雨が降らない。雨季の9月から4月も月平均で70〜80mm程度に過ぎない。そうした天候を考えると、記事の雨乞いの祈りも理解できる。ちなみにボリビアの主食は痩せた土地でも収穫できるジャガイモとなっている。