『セーラー服と機関銃』

地上波で放映された、薬師丸ひろ子主演、相米慎二監督『セーラー服と機関銃』(1981 東映)を観た。
ひょんなことからたった4人しかいない暴力団の組長となる女子高生の成長が描かれる。演出は多感な少女の成長を撮らせたら右にでるものはいない相米しんじ監督である。主演の薬師丸ひろ子さんの表情が冒頭とラストでがらりと変わっていくのが驚きである。
ストーリーの展開には少々無理があるが、昭和時代の香りのプンプンするノスタルジック映画として楽しむことができた。東京という都市の持つ良い意味でのいかがわしさが表現されていたように思う。

ここ最近、ポッドキャストで『ライムスター歌丸のウイークエンドシャッフル』という番組を聴いている。先日、映画紹介のコーナーで『サマーウォーズ』や『おおかみこどもの雨と雪』で知られる細田守監督が80年代の好きな映画ベスト5を紹介するという企画があった。その中で細田監督は相米慎二監督の作品で工藤夕貴主演作『台風クラブ』と斉藤由貴主演作『雪の断章−情熱−』の2つを上げていた。

宇田丸氏も指摘していたが、相米慎二監督作品と細田守監督作品の共通点が浮かび上がってくる。私が大好きな映画『お引っ越し』も相米慎二監督作品であるが、その脚本を務めた奥寺佐渡子さんは細田守監督作品も多数参加しているそうだ。

脚本によって、

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