本城靖久・渡部雄吉『紀行フランス革命』(新潮社 1989)をぱらぱらと眺める。
観光目的用の写真とフランス革命の史実の説明で構成されている。瀟洒な建物の写真だけ見ていると、当時の農民の悲惨な生活や牢獄での過酷な日常が綺麗サッパリと捨象され、映画や漫画で描かれるフランス革命における貴族のドラマしか浮かんでこない。「第三身分」の民衆の劣悪な生活環境に対する怒りが革命を引き起こした、という歴史の一番大切な部分から上手く目を逸らされてしまう。歴史学という視点からは気を付けておきたい点である。
本城靖久・渡部雄吉『紀行フランス革命』(新潮社 1989)をぱらぱらと眺める。
観光目的用の写真とフランス革命の史実の説明で構成されている。瀟洒な建物の写真だけ見ていると、当時の農民の悲惨な生活や牢獄での過酷な日常が綺麗サッパリと捨象され、映画や漫画で描かれるフランス革命における貴族のドラマしか浮かんでこない。「第三身分」の民衆の劣悪な生活環境に対する怒りが革命を引き起こした、という歴史の一番大切な部分から上手く目を逸らされてしまう。歴史学という視点からは気を付けておきたい点である。