内田康夫『琵琶湖周航殺人歌』(講談社文庫 1992)を読む。
昔読んだ気がしてならなかった。学生時代に読んだのだろうか。
1989年に「小説現代」に連載された作品で、滋賀県出身の初の首相で、野洲郡守山町出身の宇野宗佑が話題に出てくる。
犯人が一番最後の章で登場するので、ミステリーとしては意外性もへったくれもない。但し、主人公と一緒に琵琶湖を周航しているうちに、琵琶湖の南岸の丹下健三が設計を手がけたびわ湖大津プリンスホテルや琵琶湖幽霊ホテル、雄琴温泉の毳毳しいネオンなど、琵琶湖ほとりの観光に詳しくなった。