八牧浩行『中国が愛する国、ニッポン』(竹書房 2014)を読む。
中国のブログや掲示板に掲載された、日本に観光した際の日本人のサービスやマナーを褒め称える中国人の若者のエピソードとコメントがまとめられている。日本の素晴らしいところを挙げながら、中国人が自身の中国の醜いところをあげつらい、読んでいる日本人が溜飲を下げるという下品な内容となっている。編集者は「日本最大の中国情報サイト」のRecord China代表取締役・主筆を務めるそうだが、ネット上の個人の意見を集めて何かしらの見解を得ようという安易な手法自体に問題がある。