『女は笑顔で殴り合う』

瀧波ユカリ・犬山紙子『女は笑顔で殴り合う:マウンティング女子の実態』(筑摩書房 2014)を半分ほど読む。
男性の間での上下関係というのは、身分や立場、肉体や学力のスペックなど勝敗がはっきりと序列化されていて分かりやすい。一方、女性同士の場合、「私の方が上だ」とか「あなたよりもモテる」というマウンティング攻撃が、同情や共感、果ては自虐という中に巧妙に包まれてしまい、著者曰く「モヤッ」とした後味悪い感覚が残ってしまう。女性同士という気心の知れた関係の中に潜むマウンティングについて、会話の一つひとつを取り上げて分析を加えている。

面白そうな本だと思い手に取ってみたのだが、途中から「どうでもいいじゃねえか」と思い始め、玩味するまでに至らなかった。